GLOBAL COACHING

DIALOGUE

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経営チームコーチング チームの共通言語と土壌を作る

ランサーズ株式会社 経営チーム

「経営チームコーチング」とは、主要経営メンバーが一堂に会し、チームとしてコーチングを受ける手法です。近年、経営者からのニーズが高まり、グローバルコーチングでも導入を始めています。新しい取り組みでもあるこの経営チームコーチングで、実際に何がどのように行なわれ、そして経営チーム全体にどのような変化が起こっていくのか。
2016年から2017年にかけての半年間、経営チームコーチングを導入した、ランサーズ株式会社・経営チームの皆さんにお話を伺いながら、経営チームコーチングの可能性をお伝えしていきます。

ランサーズ株式会社 経営チーム(ボードチーム)
代表取締役 秋好陽介
取締役 足立和久
取締役 根岸泰之
取締役 曽根秀晶

インタビュアー
グローバルコーチング 代表 本多喜久雄
グローバルコーチング コーチ 角中順子

求められているのは「経営チーム」としての進化

本多
期末のお忙し中、貴重なお時間をいただいて、ありがとうございます。
では、1時間という時間の中で、皆さんへのインタビューをはじめていきたいと思います。この1時間をどんな時間にしたいかというと、改めて、自分たちの進化を体験する時間になるといいなと思っています。
さらに、グローバルコーチングとしては、「経営者コーチング」の次の可能性である「経営チームコーチング」について、世の中の方々にお伝えしたいとも思っています。
最近、色々な経営者と話をする中で「経営チームの進化」がすごく求められているという感覚があって。チームでやっていかなければならない中で、経営チームが、チームとしてまだ進化しきれていないという声が具体的に上がっているんですね。グローバルコーチングでは、そこに応えたいという気持ちが強いです。 そんな方々に、まずは、チームごとコーチングするという概念があること。そして実際にやっているということをお伝えできたらいいなと。そして、その効果もお伝えできたらいいなと思っています。
秋好
経営チームということでいうと、僕らランサーズは、経営チームが出来上がっている、というふうに見られがちです。でも、そんなことはなくて。「いい意味で未完成なんだ」ということは、伝えたいです。
僕らは、クラウドソーシングだけじゃなくて、これからさらなる展開として、違う事もやっていきます。その箱は、未完成だし、「新しいこともやる」が入っている箱だということを、まず伝えたいですね。それともうひとつ、ここにいるランサーズの経営チームが、色々なことに取り込んだり、考えたりしているっていうことが、ランサーさん(※)に伝わるといいなと思います。
(※)ランサー:ランサーズを利用している仕事受注者
本多
おお。
秋好
はい。競争的な利益の話ではなく、これからをもっと進めるために、他の要素、例えば、感情の話などもしたいんだということ。実際に、これまで、そういう会話もチームコーチングの中でしてきましたし。僕らが今回、大きな変革を遂げた中で色々と変わってきたのも、この経営チームコーチングはじめ、それ以外にも、本当に様々なことに取り組んだ経緯があります。
本多
実際、そうでしたね。
秋好
そうやってたくさんの取り組みをした中のひとつとして、この記事を偶然見かけた人が、
「ああ!こんなこともやっていたのか」って、何かの形で参考になったり、繋がっていくと嬉しいです。

なぜ、チームコーチングを導入しようと思ったのか?

本多
どんな可能性を感じて、みなさんの時間をコーチングに使おうと選択したんですか?
秋好
言い出したのは僕です。クラウドソーシング事業一本をこのメンバーでやるのであれば、利益もある程度出し、成長していく可能性は見えていたんです。
でも、そもそもやりたいことって何?って考えた時に、僕らのビジョンはもっと視野の広い大きなものであった。ビジョンを言語化すると「テクノロジーで、誰もが自分らしく働けるような社会を創る」ですから、もっと社会にインパクトを与えるような大きな事業展開、ビジョンの実現が必要だと感じたんです。それには、僕ら自体が変わらないと、会社自体が変われないな、というところですね、きっかけは。
本多
素晴らしい。ありがとうございます。チームのみなさんは、その提案に乗った部分があるかもしれないんですが、ご自身としては、どんな可能性を感じて経営チームコーチングをやってみようと思ったんですか?
足立
僕から見ると2つあるなと思っていて。ひとつは、秋好さんのいう「変革のきっかけ」。実際に、この場がそうなったんじゃないかなと思います。
先ほどのお話のとおり、変革のために他にもいろいろやったので、one of themではあったと思います。そして、もうひとつが結構大きいと思っているんですが、「変革」を我々が受け止めるための「土壌」を作ること。そして、実際、作れたこと。これは、チームコーチングをやったからできたと思っています。この経営チームは、チームメンバーそれぞれにバックグラウンドが違っています。そして少なからず、これまでの個々の経験を持ち寄って経営をやっていた。それがうまく行く部分もあれば、行かない部分もあった。それでも、特にランサーズという、秋好さんが作った事業を4人で支えるんだという時にはこれでいいと思うんです。

しかし、その枠組みが大きくなったときに、再度定義するのが難しいし、新しい役割への期待対応も難しい。さらにその部分を「言語」でやろうとすると、持っている言語がそれぞれに違うので、話し合っているようで何も話し合えない、みたいな状態になる。そのまま目標の再定義とか、役割の再定義みたいなことをしようとしても、それさえも言語的に捉えると、ごちゃこちゃになる。それを言語以前の領域で「賛同する」とか「一緒に歩みを進める」ということを、しなければならなかったタイミングだったと思うんです。それができたのは、このチームコーチングをやっていたことが大きかったんじゃないかなと思いました。
これをやっていない状態で変革の話が出たら、多分、より戸惑ったと思います。
本多
なるほど、素晴らしい!
秋好
ほんとそう。本当にそうですよね。「ギアを変えよう」という着想を得たのは、残念ながらここではないんですよ。でも、確かに、「受け取ってもらった感」は、すごくあります。僕は、当初、変革の話は、「反対されるな」って思ったんです。全員が反対するだろうと。でも、やるつもりでしたけど。
一同
秋好
やるというか、説得しようと思ってましたね。でも、みんなに受け取ってもらった。そういう感じがすごくある。それは確かに、ここでの議論があってのことだったかもしれないですね。それはそうだな。
本多
なんだか秋好さん、嬉しそうですね。
秋好
いや、本当にそうだなと思って。足立さん、まとめるの、うまいな(笑)。
一同
曽根
僕は個人のコーチングも受けていたので、チームコーチングを一緒に受けるというということの有益性がすごく面白そうだ、と思ったのがきっかけです。
実際にやってみて、自分が何を変えていて、どう思い悩んでいて、何の壁にぶつかっていて、そこをどう超えて行こうかと思っている事と、ボードチームとしての役割、つまりチームとしてどう次のステージに持っていくかということが、けっこう立体的に見えたんですよね。
秋好さんが言っていることをロジックとして受け止めるんじゃなくて、秋好さんが言っている背景。「なぜ」それを言っているのか。「何を」言っているのかじゃなくてね。そういうところをまず考えようとする。つまり、秋好さんが言語化する以前の、言語の裏にある思いを多少なりとも、くみ取ろうと。くみ取れたかはわからないですが、くみ取ろうとする意志は、このチーム間ですごくあったなと思います。それは、予測していなかった変化ですね。

秋好陽介 経歴
大学時代、インターネット関連のベンチャービジネスを起こす。
2005年にニフティ株式会社に入社。複数のインターネットサービスの企画/開発を担当。仕事の受託者・発注者、両方の立場を経験したことから、個人と法人のマッチングサービスを思い立ち、2008年4月に株式会社リート(現・ランサーズ株式会社)を創業。同年12月、インターネットを通した個人と法人の自由な仕事のやりとりを目指すクラウドソーシングサービ「Lancers(ランサーズ)」の提供を開始する。ランサーズ株式会社の代表取締役社長 CEOとして、日本初のクラウドソーシングサービス「ランサーズ」の運用を開始、現在はランサーズ株式会社の戦略および経営の統括に従事。

足立和久 経歴
2005年より楽天株式会社でECプラットフォーム「楽天市場」参画企業のコンサルティングや福岡支社の立ち上げ、事業戦略、新規事業開発等を担当。
2012年よりグリー株式会社のマーケティング事業本部で事業開発室長とデベロッパーリレーションズ部長を兼任。資本業務提携や新規事業開発を担当。2014年5月にランサーズ株式会社の取締役 COO兼事業開発部部長に就任。事業開発、事業戦略の立案・推進を担当。また、セガゲームスとの合弁会社クロシードデジタル株式会社取締役、ランサーズ子会社クオント株式会社代表取締役社長としてデジタルマーケティング事業を推進。

根岸泰之 経歴
2001年、フリーライターとしてキャリアをスタート。
2003年に人材総合サービスを展開するエン・ジャパン株式会社にコピーライターとして入社。制作部門長、プロ-モーション本部長を歴任。人と仕事のマッチングに関して、マーケティング・プロモーション・クリエイティブ、それを支える組織育成など、幅広い観点から約10年間従事する。2013年4月、ランサーズにマーケティングマネージャーとして参画し、2014年5月より取締役CMOに就任。現在、ランサーズのコアであるクラウドソーシング事業全般を牽引している。

曽根秀晶 経歴
2007年よりマッキンゼー・アンド・カンパニーで、コンサルタントとして主に小売・ハイテク業界の大手クライアントの経営課題を解決するプロジェクトに従事。
2010年より楽天株式会社において、「楽天市場」の営業・事業戦略を担当後、海外デジタルコンテンツ事業のM&A・PMIを推進、グループ全体の経営戦略・経営企画をリード。2015年2月、ランサーズ株式会社に参画し、2015年11月より取締役に就任。コーポレート部門の管掌とあわせて、経営戦略の立案や新規事業の推進を主に担当。
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URL: http://www.gcoach.jp/