GLOBAL COACHING

DIALOGUE

head_dialogue_01

「モチベーション」より「アラインメント」

実は僕はモチベーションって言う言葉はあまり使わないんです。モチベーションって、「動機付け」って訳されますけど、その「付け」っていう部分に、なんとなく操作主義的な印象を受けてしまうんですよ。

世間では、やる気のない人をやる気にさせるときによく「モチベーションを上げる」って言いますけど、その考え方自体が、逆に依存心を生み出すんじゃ ないか、と。だって、そういう言い方をすると、モチベーションを上げる方と上げられる方に分かれちゃうじゃないですか。上げる方は、相手のモチベーション を上げなきゃいけないって必死になるし、上げられる方は「ああ、モチベーションって上げてもらえるんだ。じゃあ待ってよう」っていう気持ちになっちゃうか ら、モチベーションっていう言葉自体が二極化というか、依存を生んでしまう一因になりえるんじゃないかって思うんですよ。

自分はむしろ「アラインメント」という言葉をよく使います。「アラインメント」というのは、日本語に無理やりすると「自己一致」と言うんでしょうけ れど、自分が本当に心の底からから思っていることと、自分が言っていることややっていることが一致している状態のことを言います。

このアラインメントこそが自分の基準なんですよね。自分のモチベーションが下がってるな、とか下がってるから上げなくちゃとかあまり思ったことはな くて、それよりも、今自分がやっていることは、本当に自分の心の奥底から来ているものなのかどうか、その一致度を常に自分のなかで確認している感じなんで す。

ずれる時ってあるじゃないですか。それを元に戻すカギは、一致しているときの感覚と、一致していないときの感覚を、体の感覚として知ることにありま す。これは、自分の思っていることとやっていることが一致しているっていう感覚を経験していないと、比較できないですよね。どう言葉にしたらいいか分から ないけれど・・・ほんとに体感覚。こういう文章で説明できるものではないんですよ。

 

「アラインメント」を維持するには

—— たとえば会社って言う組織に属していると、自分のやりたいようにやりたいという衝動に駆られるのと、組織としてやってほしい、っていう不一致が出てくるんと思いますが。

そういう時にアラインメントをとろうとすると、いくつかの選択肢があります。たとえば、組織から要求されていることに耳を貸さず、自分のやりたいこ とを押し通す、って言うのもアラインメント。そんなことしたら辞めさせられるというのであれば、思い切って辞めるのもアラインメント。あるいは、自分のや りたいことを組織にわかってもらえるよう粘り強く説得するのもアラインメント。自分のやりたいことと組織が求めていることの双方を活かす第3の方法を考え る、これもアラインメント・・・。

それをしないで、やりたくもないけど、やめたくないという中途半端な状態を続けるとアラインメントがとれなくなる・・・それは結局ずれている、とい うこと。だから、何か自分の意にそぐわないことを要求されたときに、やるかやらないかの間に、たくさん選択肢をつくることがポイントになります。その上 で、自分にウソをつかないためにはどの選択肢が一番いいのかを考えるといいと思います。

それをしなかったら、失うものがすごく大きいと思うんですよ。自分にウソをつくと、その瞬間から自己不一致がおきる。自己不一致の状態では、自分の本来の力を発揮することはできない。それは本人にとっても損だし、会社や組織にとっても損。

モチベーションっていうのは、本人だけの責任ではないし、会社側だけの責任でもない。したがって、もしも双方の意見に食い違いがあるって言うんだっ たら、それを率直に出して、なぜ違うと思うのか、どうしたいのか、そのあたりの話し合い、つまりアラインメントをとるための会話を周りの人と時間を割いて する必要があると思うんです。

こういう時代だから何事もスピードが速いじゃないですか。だから、コミュニケーションを取る時間すらない。ましてやアラインメントをとるための話し合いなんてなかなかとれない。そうしているうちに、何か大事なことが失われてしまう気がするんですよね。

会話って、たしかにエネルギーを必要とします。自分の思っていることを誤解なくきちんと相手に伝えると同時に、相手が本当に伝えたいことは何なのか を聞き取り、お互いが納得のいくような解決策を見出すにはそれなりのスキルっていうか筋力がいる。でも、こうした会話を繰り返しやっていくうちにこうした 筋力はついてきます。

それを、いつまでもオセロゲームみたいな感じで、白か黒か、やるかやらないかみたいな話をしているだけでは、そっけない人生になる。

結局のところ、アラインメントをとるには、それだけ自分の言葉を使って、自分の内面を表現をすることが必要だし、そのためには対話に力を入れて、それに必要なだけの時間を費やす覚悟があるか、ということが大事になってきます。

1 2 3 4 5
Bookmark and Share

▲このページのTOPへ

お問合せ先
株式会社グローバルコーチング
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-2-5
e-mail: info@gcoach.jp
URL: http://www.gcoach.jp/