GLOBAL COACHING

DIALOGUE

head_dialogue_06

自分の根底にある価値とは

佐藤
最近の僕の究極の価値観は、「縁を大事にする」ことです。ですが、縁だけでは利益は上がらない。また、時と場合によっては裏切られることがあるということも、ここ何年かで経験してきています。
今重要だと考えているポイントが三つあって、縁に代表される「お客様を大事にする」という価値観、イノベーションを扱う会社なので「新しいことにチャレンジする」こと、そして「経営の効率性を高める」こと。方針を決定しようとした時に、この3つがいつもせめぎ合うんです。特に「上場を目指す」とか「グローバルな対応をする」という目標をかかげると、経営の効率性を高めていく必要がある。でも経営の効率化を高めていくと、僕が一番大事にしたい「お客様との親密感」みたいなものを失わなければいけなかったり、イノベーションに割く投資的なコストを見直さなければいけなかったりして、そのバランスを取るとのがすごく難しい。
本質的には僕は縁やイノベーションを大事にしたいタイプだと思う。柳澤さんに「何でビジョン検定やったんですか?」って問いかけた時に、「それは佐藤さんと何かやってみたかったからだよ」っていわれたのはとても嬉しいことでした。それこそが僕のやりたいことで、それだけでこの12年間事業が伸びてここまでやってきてるんです。ですけど、ここから先を考えた時に、うちに入ってくるCFOみたいな人は「経営の効率性ですよ」というわけですよね。どちらを優先させるかということが、今一番の課題なんです。
秋山
経営理念とか価値観みたいなものはまずは社長が作り出すものです。しかし、それを言語化して表明した時から社長のものではなくなります。それが会社のものとして認識されると、今度は社長がそれに従わなければならなくなります。自分で生み出したものでありながら、今度はそれに従うわけです。教科書的にはそういう答えになります。
ですが、人間そんなに簡単に行かないし、深い感じ浅い感じというのも状況に応じてどんどん変わっていきます。まだ充分熟していない会社の場合、どんどん変えてもいいと思うんです。ただその時に「良い変更をした」と思うか、それとも「現状を肯定するために、ずるい変更をした」と思うか、自分の本音に聞いたらわかると思うので、そこを意識しながら、やれば良いと思います。

深く掘り下げることで迷いがなくなる

本多
今日このテーマだから、深さが大事だなと思っていました。深いと選択肢が広がる。深めれば深めるほど、自由さが手に入る。結論を言うと、今自分の底にあるのは「リスク」だと。「リスクを取る人生」。言っただけで感動しちゃうんですけど(笑)。
今回、スペインにリーダーシップの研修に行ったんですけど、研修中に怒りが時々あったんです。コーチをトレーニングするその機関に対して。好きだから僕も行ってるんだけど、なんで怒りも同時に出てくるんだろうと思ってたら、その機関から感じられる「リスクをとってない」っていう質感に対して怒っていたんですね。「仲良しだよね。俺たち」っていうか、コーチは相手のことを全部受け入れるんだてというところに、リスクをとらない体質を感じたんです。
そう見ていったら、僕はリスクを取ることが好きなんだって、分かったんですね。いいとか悪いとかじゃなくて、それをいったら涙が出ちゃうぐらい、「人がリスクを取るってことが好きなんだ」と。それをつかんだから、僕は自由になったんです。そうじゃない人も受け入れられるようになって、選択肢を増やすことができた。もしかしたら今日の会話を通じて、みなさんお一人おひとりが自分が大事にしているものを深く言語化できたら、さらに自由さが広がるんじゃないかなって思いました。
秋山
自分にとって大事なことが見つかると楽ですよね。僕も会社に入って8年目ぐらいかな、当時の上司に「おまえは自分が何者であるかをいつになったら決めるんだ」と言われました。たとえば「優秀な人事マンになる」と言えるような目標を作れということなんですね。
そう言われて、いっとき自分も何者かにならなければと思った時があったんです。でもいくら考えても決められない。決められない自分は駄目な奴なのか?と少し思ったこともあったんですけど、ある時ゴルゴ13を読んでいてにハッとさせられるフレーズがありました。
それは、「世の中のあらゆるすべての価値や信条を受け入れない人間など信用できるか」というセリフに対して、「馬鹿だなお前、世の中のあらゆる価値・信条を受け入れないというほど強い価値観があるか……(だからこそ、信用できる)」といったセリフでした。僕は「そうか」と腑に落ちて、「決めなくてもいいんだ」と。その代わりに自分が何者であるかを、一生決めないことを決めよう」と決意したんです。したがって、なんとなく何かに決まってきそうになると自ら壊すんです。
現住所は、コンプライアンス、事業開発、経営理念の構築など、それぞれの場面でそれぞれの役割を果たす。しかし本籍は「生きる」というだけ。「常に先はどうなるかわからない状況を作る」というスタンスです。それからが決まってからは一度も迷ったことがありません。
柳澤
本多さんの話を聞いて、自分は「何もリスクだと思ってないな」と思いました。リスクをとる以前に、他の人がリスクだと思っていることをリスクだと思ってないんです。
あと、佐藤さんの参考になるかどうかわからないけど、僕は「社長だけが好きな人と仕事をするのはずるい」と思っていて、社員に対しても「この人と仕事したいから仕事していいっていうのを20%くらいにしておけ」っていう言い方をしているんです。割合の話だと思いますけどね。
佐藤
僕が考えたのは、柳澤さんの話に近くて、縁を大事にする割合を何%にするか、社内からのイノベーションを何%効率性を高めるのを何%っていうのを3カ年計画とかで比率を変えながら、売上、利益とのバランスを取って行こうみたいな話をしはじめています。ただ、若干寂しくもあります。
秋山
佐藤さんって縁というより「良い縁」を大事にしているわけですよね。その良いという選択のポイントがフェーズによって変わってきている感じがします。そうはいっても規律も必要になるので、柳澤さんがおっしゃったように快適な比率を20%にするとかですよね。
1 2 3 4 5 6
Bookmark and Share

▲このページのTOPへ

お問合せ先
株式会社グローバルコーチング
〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下1-2-5
e-mail: info@gcoach.jp
URL: http://www.gcoach.jp/