GLOBAL COACHING

DIALOGUE

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最優先のプロダクトを生かすために他を捨てる

山本
ECstudioは中小企業のIT化を支援している会社ですが、うちの会社が大事にしていることは、自分たちがやってうまくいったところのみサービスとして提供するということです。先ほどのお話にもありましたが、自分の本心からいいと思ってないと売りたくないと。それを全社員が、経理からサポートのアルバイトの人まで、自分の思っているものしかやらないというふうにしてきたんです。ところが、次第に他社のプロダクトも扱うようになると、方向性がずれていく。でもメリットもあるから続けようというものも残ってきたりして、「これって本当にいいんですかね」みたいなところがでて、会社全体のマインドが悪くなってきました。そこで、やはりもう一度原点に立ち返って、本当に自分達がいいと思ったものだけを扱おう、他社のものを売っていたんではそれができないということで、10個以上あった事業を捨てて、チャットワークという事業一本に絞り、会社名もChat Work株式会社変えてチャレンジします。もちろんその段階で売上は下がるんですけど、下がってもいいだろうと、それぐらい自分達の信じたものをやり続けることが、最終的には回りまわって戻ってくるはずだというところで、チャレンジをしようと思っています。
佐藤
山本さんの一番深いところにあるのは、従業員満足度を最優先に考えるっていうこと?(編注:山本氏には『日本でいちばん社員満足度が高い会社の非常識な働き方』という著書があります。)
山本
いえ、あれも一つの戦略なんです。社員満足なら会社をブランディングする必要は全くないんですけど、僕たちのプロダクトをたくさん知ってもらうには、会社をブランディングしないといけないので、うちの会社を知ってもらうために世の中の興味のある社員満足というものを表に出したんです。でも、それが大失敗だったなと思っています。プロダクトじゃなくて社員が見世物になったんです。社員からすると「何なの」って話になるんで、社員満足系は去年で封印し、そういうのは一切捨てることにしました。やり方は学んだので、それを僕たちが信じたプロダクトに向けるということを必死にやっている段階です。
本多
素晴らしい。ご自身山本敏行さんとしての価値観はどんな感じなんですか?
山本
僕の価値観は常に「身近な人から幸せにする」。自分も犠牲にしないし、次は自分の家族、社員、お客様、地域、日本、世界と、自分が成長すればするほど、幸せにできる人が広がっていきます。自分もやりたいことをやらせてもらっているので幸せですし、家族ももちろんケアしている。すると次は社員が満足する納得できるプロダクトやるのが僕のやるべきことかな、と。社員が満足したらお客さまも満足するので、それが最終的には利益としてもどってくるんじゃないかと考えています。

今日の学び

本多
では、本日の感想や学びを言語化したい方はどうぞ。
大塩
私はRコスモスの出身ですが、平成8年に会社をやめ、現在、駐車場Timesの役員を務めております。もともと私は、なにか大きな理想を掲げて仕事をしたいというよりは、その瞬間瞬間に満足したいなという感じが常にあって、その結果の積み重ねが今日にいたっているだけかなと、シンプルにそう思います。 ただ、私も役員という立場で会社を牽引して行く立場になり、理念や価値観を社内で共有する必要を痛切に感じるようになりました。同じコスモス出身の経営メンバーなら話をしなくても通じるのですが、次々と入ってくる新しい人材に対して理念を共有して行くことが大変難しいという局面に遭遇しております。今日初めてこの会合に参加させていただき、大変有意義なお話を伺うことができました。
渡辺
経営理念を浸透させるためには、常に言い続けていくことが大事。ただ、そうはいいながらも時代の変化、環境の変化に対応しながらやっていく必要がある。そのことを我々経営者はあきらめずにやり続けなきゃいけないと改めて思いました。その時に、自分の言っていることが世の中の変化にマッチしているかどうか、常にチェックしなければいけないだろうし、自分を見る鏡みたいなものを持ってなきゃいけないんだろうなと感じます。引き続きいろいろな事例を学ばせていただきたいと思います。ありがとうございました。
佐藤
理念を言語化するだけじゃだめで、社員一人一人の行動にどう焼きなおすのか、そこが課題です。今日秋山さんにレクチャーしていただいて、それが比較的簡単にできるタイプの会社と、難しいタイプの会社がある、という整理はできたと思っています。一人ひとりが完全に自分の行動に落とし込むところまで行きつきたいと思っていますから、まだ発展途上ですね。さらに考え続けたいと思います。
本多
良くも悪くも、過去から学び、それを知恵にして未来に持って行くことの大切さ学びました。山本さんにしても確実に過去の失敗をパワーにしていて、まさにその大事さを目の当たりにした、という思いがします。
もう一つは、深く掘り下げてゆくことの大事さ。上っ面だけだとぶれてしまう。いいと思っていることがあっても、根っこにはもっと大事なものがあるかもしれない。それをつかみ取らないと、これだけ環境が変化していく時代には、危ういなと思いました。
秋山さん、ありがとうございました。
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